管理番号 | 新品 :79272930 | 発売日 | 2024/08/09 | 定価 | 30,000円 | 型番 | 79272930 | ||
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Nikkan No.3 1962年製プロフェッショナル・トランペット MSボア アトリエカスタム
商品説明 ■希少 MSボア ピストンバルブ・トランペット
★出品器の概要
1962年に製造された日管のプロユースのトランペットです。1950年代中期から普及したNO.3のベース器、NO.2トランペットは学校の備品用途がメインで何より、安価に提供できることを最優先にしていました。そのため、アンサンブル(合奏)の際に要求される吹奏しながら3rdスライドを抜き挿しして、音程を補正することは出来ず、確実に不協和音の原因となります。音程補正は奏者としての練度、楽器の性能に関係なくスライドの抜き挿しでのみ対応できる仕様です。
NO.3は1960年前後に全国各地で編成された、自衛隊、警察、消防の音楽隊の職業演奏家をメインターゲットにラインナップされた器種で、奏者の要望に応えるために3rdスライドにリバーススライドを採用して、可動式のフィンガーリングを取り付け、演奏中のスライド操作を可能にしました。しかも、スライドのクルーク部が独立して抜けるBACHのストラスバリウスと同様の仕様となっています。
ピストンバルブはNO.2のスプリングが剥き出しの仕様からケースに収まったインナータイプになり、ピストンバルブのレスポンスが向上しました。
NO.3は国産トランペットでは画期的なモデルで、初期にはA管としても使えるアジャスターを主管に搭載したモデルも存在し、シンフォニック・オーケストラでの使用にも対応した設計でした。
本器は1962年製で、当時のラッカーが70%以上温存された
★MSボアは希少種
Nikkanの古いトランペットを敢えてカスタマイズするのには理由があります。現在ではロータリーバルブトランペットでしか製造されることのないMSボア(細管)を採用している点です。
日本では体格差により、小中学生には少ない息の量でも音が出しやすいMSボア、Mボア、体格が大きくなればMLボアという流れが1970年代まではあったようです。しかし、本来、管の内径の大きさはトランペットの響きを考慮したもので体格で選ぶものではありません。
MSボアは輝きのある音色で、最近はシンフォニックオーケストラでもMSボアの響きを必要とする演奏用に、MSボアのピストンバルブ・トランペットを使用する場面もあるようです。
本器はMSボアを採用した特殊なトランペットです。初心者にはあまりお薦めしません。カスタマイズのベース器は60年前の1962年製造品です。
■カスタマイズ内容
1stスライドをリバースにリビルド、サドルタイプのサムフックを装着
演奏中のピッチコントロールが可能になります。現代のアンサンブル(合奏)に参加するには必須の機能です。
スライドストッパーを取り付け
3rdスライドの落下を防止します。
3rdスライドのブレースを2本にリビルド
ブレース1本の場合、先端のクルーク部を抜き挿しする際に歪むことがあり、2本支柱とすることで剛性を確保し、アッパーパイプとロワーパイプの並行を維持します。
★出品内容
・日管No.31962年製造) 本体
・Nikkan MS5 マウスピース
・Nikkan シングルケース
★コンディション
・オリジナルラッカーコーティングは約70%残っています。
・スライド、ピストンバルブの気密性の劣化は殆どありません。
・目立つ凹みは殆どありません。演奏に影響しない程度の、打痕は残っています。(写真、動画でご確認ください)
・改造、補修にともなうハンダ痕やラッカーの剥げがあります。
・スライド、ピストンバルブの作動性、気密性に問題はありません。
・カスタマイズ加工時にすべてのパーツを外し、超音波洗浄とピストンバルブとスライドはハンドラッピング(手作業による摺合せ)を実施しています。
★当工房では、詳細画像でダメージ箇所を含めて出来るだけ写真確認が取れるようにしています。
※詳細な画像が御覧になれるリンクです。
★持ち込みカスタマイズ大歓迎
学生時代にお世話になった、古いNikkanのトランペット、コルネットを現代的なアンサンブルにも参加可能なスペックにカスタマイズしてみませんか。本器の内容であればでリモデリングが可能です。眠っている日管のトランペットが復活します。オークションで落札したジャンク器も蘇ります。過去のNikkanのカスタム事例を御覧ください。詳細な見積をいたしますので、こちらも「出品者への質問」でお問い合わせください。
xkcrx ・・・ 上記の画像は フォトアップで掲載しました ・・・