管理番号 | 新品 :15532068 | 発売日 | 2024/08/04 | 定価 | 16,800円 | 型番 | 15532068 | ||
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数ある中から、お目に留めていただきまして、ありがとうございます。 ご購入をご検討の際は、ご面倒なのですが、プロフィールをご一読くださいませ。 メシャム(海泡石)の彫刻が真鍮のフレームに入った、アンティークのゆりかご用のメダイヨンです。装身具ではなく、壁掛けなどになる大きさです。(楕円部分、7cm×5.5cm。) 海泡石は、硬度2から2.5という柔らかさのため、細かく立体的な彫刻に多用されてきました。モチーフとしては、マリア像が圧倒的に多く、聖母子像もたくさん作られています。こちらは、聖母マリアとは別人の、マグダラのマリアがモチーフで、比較的珍しいかと思います。新約聖書に登場する、生前のイエスに出会って決定的な変貌を遂げた、マグダラのマリアは、石を投げる人々からイエスが一喝して彼女を守ったエピソードや、イエスの足にマリアが香油を注ぎ、その長い髪でぬぐったエピソードなど、感動的な言い伝えから、とても人気のある聖人です。髪でイエスの足をぬぐった、というエピソードから、こちらのマリアも、長い髪の毛が特に美しく、精緻に表現されています。 また、こちらの彫刻には、マグダラのマリアとともに描かれることの多い髑髏が描かれています。キリスト教で髑髏がモチーフになった聖品はたくさんあり、中世において大切な思想だったメメント・モリ、「死を想え」というメッセージからのモチーフです。永遠に人生が続くかのように生きるのではなく、「すべての人間は、いつか必ず死ぬ」という現実を思い起こすことで、より良く生きられる、というメッセージが込められています。髑髏と、よくペアで表現される十字架ですが、これは、死を乗り越えて復活し、永遠の生命を得た模範を意味しています。マグダラのマリアと髑髏がよく一緒に描かれるのは、おそらく、彼女が、肉体的に美しく、売春を生業にしていたことと関連していて、肉体の儚さ、滅びやすさと、永遠の生命との対比から、描かれることが多くなっています。 ガラスドームの中にホコリが見られるのですが、構造上、分解できないので、このままでのお渡しとなります。 アンティークゆえに、大変古いものになります。古いものの味わいや性質をご理解いただける方に。 宅急便コンパクトで発送予定です。