Pioneer S-J7-Q リファイン スピーカー

パイオニアのオーディオシステム「IMPRESSO」のスピーカー。2ウェイ3スピーカーという構成のブックシェルフスピーカーです。日本製。
以下の整備を施しています。・ ネットワークの再構築・ 配線の引換え・ ウーファーエッジの軟化・ スピーカーターミナルの交換・ 金属部の白錆除去・ サランネットの洗浄
クロスオーバーネットワークを、設計をそのままに再構築しています。（写真7枚目右下）ツイーターのコンデンサは、電解コンデンサからJantzenAudio製PETフィルムコンデンサ「MKT-Cap」に変更。抵抗器も新しいものに交換しています。2基のウーファーは、コンデンサをニチコン製「DB」に変更。コイルは再利用です。
上記に伴い、配線をすべて引き換えています。スピーカーターミナルからネットワークまではOFCケーブルです。
ウーファーのクロス製エッジにシリコン系オイルを含侵させて、保護と軟化を施してあります。
スピーカーターミナルをバナナプラグ対応品に換装しています。（写真7枚目左下）樹脂キャップ製。銘板のシールは再利用です。
金属フレームなどに浮かぶ白錆を、可能な限り除去してあります。
サランネットは石けんで洗浄し、陰干ししてあります。破れもなく、綺麗です。
------
外観は、片方の後方角の一部に打痕とシートの剥がれがあります。（写真8枚目上）シートの、特にフロント側は経年により一部黄変しています。（同左下）リア側ウーファーのグリルは、若干のゆがみと塗装剥げがあります。（同右下）
------
背面に低音域専用で再生するウーファードライバーが搭載された変わったスピーカーです。最低音はそれほど低くはありませんが、下のほうまできっちり豊かに音を出してくれます。
しかし、特筆すべきはむしろ中高音のほうだと思います。自然で、かつしっかり前に出てきます。フィルムコンデンサの搭載で、さらに磨きがかかっています。
全体のまとまりが良いスピーカーです。
------
主な定格・ 2way3speaker／バスレフ型／防磁設計・ 寸法：W175 x H391 x D268 mm（突起部含まず）・ インピーダンス：6Ω・ 最大入力：90W